心を笑顔にする薬膳師、池田哲子(のりこ)です。

漢方と薬膳のセミナーを神戸でしている「健膳美食サロン」では、今年もあと2講義となりました。

いろいろご報告や告知もあるのですが、今日はちょっと伝えたいことを…。

facebookでは私の想いを書いていますが、最近はブログをお休みしがち…というより、あまり書いていない…

ということで、お叱りのメールをいただいたり、「寂しいです」という言葉をいただき、ちょっと反省しております。

facebookをされていない方もいらっしゃいますものね。

こちらでも、私の想いや伝えたいことを書いていきたいと思います。



昨日は選挙でしたね。

安倍さんのことが、facebookをはじめ、いろいろなところで話題になっています。

安倍さんの政治に関する姿勢や考えではなく、「下痢で途中で逃げ出したくせに」という表現に、私は少し心が痛くなります。

阿倍さんの下痢は病気です。

ご本人様はきっと大変辛い思いをされていたと思います。

確かに、重要なポストに就いていて、途中で辞めてしまったことは良くないことだと思いますが、それを病気のせいにしてはいけないと思うのです。

大事なのは、「病気で逃げた」ということよりも、「政治家としてがんばっているか」であり、そこだけクローズアップするのはちょっとな…と。


本当に病気を口実に逃げているのかもしれません。

本当に病気が辛くて、お仕事ができないのかもしれません。


それは私には分かりませんし、世間の人も分からないはず。

真実を知らずに、病気のところだけに注目してしまうと、同じ病気の方がイヤな思いをされます。


確かにものすごく高いお給料をいただいて国政を動かしている方なので、無理をしてでもやれ…と思われるかもしれませんが、一般の方に置き換えた場合はどうかな…。

病気で辛い症状があるのに無理してするのも、ちょっと違うような気もします。

病気を持っておらず、健康でバリバリ働ける人でも、仕事ができない人はいます。

その人が否定されることよりも、病気を理由に否定されるのが多いことが、ちょっと悲しいです。


政治面で阿倍さんがいいかどうかは、私はお勉強不足でよく分かりませんが、阿倍さんという人についていろいろ言うのはいいけど、阿倍さんがたまたま罹った「病気」のことで言って欲しくないな…と思います。

賛否両論いろいろあると思いますが、かつて大きな病気を繰り返してきた人間として、そこがちょっぴり引っかかった選挙でした。


今は元気ですが、私も病気とともに生きたときもあり、そのときもお仕事をしていました。


体調が良くなくて思い通りに動けずに辛い思いをしました。

みんなが働いているのに、ひとりできない罪悪感もありました。

「ホントに病気なの?サボってるだけじゃないの?」という心ない陰口を言われて泣いたこともあります。


じゃ、病気を持っている人は優遇されるのかというと、そういう訳でもありません。

病気を言い訳に何もしないというのは、良くないです。

病気を持っている方は、悲観的にならず、自分ができることを自分なりに一生懸命すればいいと思います。


病気を持っている、持っていないが問題ではなく、ひとりの人間なんだから、人間らしく生きればいい。

できることをやればいい。

私はそう思っています。


ご相談を受けたときは、「できないことは仕方ないけど、できることを一生懸命しようね。早く元気になれるようにがんばろうね」とお話します。

病気かどうかということではなく、人間として社会人としてどうなのか…という目線で見て欲しいな…と思います。

たまたま病気になっただけで、人間としてはちょっとね…という方もいますし、すっごくステキな人なのに病気というだけで違う扱いを受けてしまう方もいます。


人間同士のことだから、心を見て話そうよ。

病気を持っていても、心がキレイな方や人として素晴らしい方はいっぱいいます。


残念なことに、「病気だから」を全面的に出して言い訳にする方もいます。

ぜったい前者の方がいいですよね。


体調のご相談をお受けした際、前者になってもらえるようにお話しています。

病気で出る症状は辛いけど、心は美しく…。

少し選挙の話からはずれますが、最近聞いたいろいろなことから感じたことです。