漢方と薬膳のセミナーを神戸で開催している「健膳美食サロン」では、よく生徒さんからの体調不良の相談を受けます。

最近多いのが、夏カゼと胃もたれや消化不良、湿疹などの症状。

明日は、漢方&薬膳セミナー「夏バテと疲労」なのですが、もともと神戸と淀川で花火大会があったり、初盆の方がいたりと人数は少なめでしたが、昨日から体調不良で立て続けにキャンセルが…( ̄▽ ̄;)!!ガーン

ということで、土曜日にしては超少人数となってしまいました…。

その代わりというか、来週の木曜日のセミナーは17名様の定員になり、キャンセル待ちが出ているという、なんとも不思議な状態…。

土曜日はOLさんが多くて、平日はサービス業や経営者さん、主婦の方が多いのですが、OLさんはオフィスのエアコンと外気の気温差でやられてるのかな…と感じています。

明日話すんですけどね…(;^_^A アセアセ…

夏の時期は、汗をかいて体温を調整していますが、必要以上に汗をかくことで、体の「気」を消耗して、エネルギー不足となってしまいます。

また、オフィスなどの冷房で冷えてしまうと、外で引き込んできた熱を汗で出すことができず、こちらも「気」を消耗します。

気のお仕事には、「推し進める」「外邪から守る」「温める」「漏らさない」「変化させる」などがあります。

この「気」が減ることによって、バリア機能が低下してウイルスや邪気が入ったり、やる気がなくなったり、体表は熱くてもお腹は冷えていたり、尿・帯下・不正出血などの漏れるという症状が出てきます。

暑さのせいで、麦茶やビールなどの冷たいものをガブガブ飲みがちですが、これは肉体労働をしてすごく汗をかく方や、体力があって胃腸が強い人は大丈夫ですが、胃腸が弱い女性などにとっては厳禁です!

できれば常温のものを少しずつ時間を掛けて摂るようにしましょう。

冷たい飲食物の摂り過ぎは胃腸の働きを弱らせ、気血の生成が減り、免疫力の低下につながります。

また暑さをしのぐために、汗をかいて体温を調節していますが、冷房などで体を冷やすと、夏カゼをひきやすくなります。

冬のカゼと違って、夏カゼでは、胃もたれやムカムカする、嘔吐、下痢などを伴うのは、胃腸(中医学でいうと脾)のシステムが狂って、体全体の水分代謝がうまくいかず、必要なところに水がなく、不要なところに余分な水が溜まってしまうからです。

じゃ、汗をかけばいいかと言うと、それも限度があり、汗と共に「気」も消耗して、血液濃度や心臓の働きにも影響を及ぼして、心臓に負担をかけることになります。

上手に汗をかくことが大切です。

汗のかき過ぎによる動悸、息切れなどは、心臓からの悲鳴です。

サッカー選手の松田選手の心筋梗塞も、炎天下での練習で心臓に負担が掛かったのだと思います。

海に行ったり、バーベキューをしたあと、なんとなく体がだるいというのも同じです。

そういうときは、冷たいものを飲み食いするのではなく、体の熱を取る夏野菜やフルーツなどの寒涼性の食物を摂って、上手に夏を乗り切りましょうヽ( ̄ ̄∇ ̄ ̄)ノ ランラン♪

ということを、明日お話します。

先に言っちゃったけど…(-"-;A ...アセアセ

明日はお部屋が広いのに少人数だから、ちょっと気功とか壁を使った姿勢チェックやストレッチもしようかなぁ…と考えています。

明日のセミナーの薬膳スイーツのおやつは「ゴーヤのゼリー」です。

ゴーヤのゼリー


昨日、何かの虫に刺されて腕が腫れ上がっていたママさんに、残っていた「ゴーヤゼリー」を食べさせると、ちょっとラクになったようです。

熱を取るゴーヤだけでなく、気を補うリンゴや蜂蜜も入れているので、夏バテにはピッタリの薬膳スイーツです。