今から6年前の2005年4月29日の夜に救急外来に行き、翌日には子宮内膜症と胃潰瘍で緊急入院し、IT企業の仕事が忙しくて5月8日に強引に退院という、ゴールデンウィークを丸々病院で過ごした悪夢の9日間。

忙しい会社だったので、退院して翌日に会社に出勤しないといけなくて、仕事帰りに駅のホームで倒れて運ばれたのも覚えています…。

その年の4月25日にJR西日本脱線事故があり、入院中にずっとテレビを見ていたので、あの事故のニュースを見るたびに、追悼の気持ちとともに、あの悪夢の入院生活を思い出します。

入院中は痛み止めの筋注を毎日打たれ、散歩に行ったら貧血で倒れてベッドへ強制送還され、夜中に辛くて悲しくてひとりで泣いて、ナースさんに励まされたり…波瀾万丈の入院生活でした。

でも、それがあったから、婦人科に行くようになり、子宮内膜症について知り(今は完治)、そこで漢方薬と出会い、「漢方なんて効くの?」という思いからネットで調べて、薬日本堂漢方スクールのワンデーセミナーに行き、「漢方ってすごい!」と思って…現在に至っています。

だから、あの緊急入院は今の私の原点。

薬日本堂のワンデーセミナーから、スクール生になり、漢方の基礎から臨床まで学び、薬膳は最初は北京中医薬大学日本校の通信教育を受け、国際薬膳師は本を山のように買って独学で学び、偶然知り合った師匠にいろいろと教えてもらい、あれよあれよ…と漢方の世界にどっぷりとはまり、ついに漢方や薬膳を教えるようになり、「健膳美食サロン」を開設することに。

今まで東京と一部地域でしか開催されていなかった薬膳の試験の「薬膳アドバイザー認定試験」「薬膳インストラクター認定試験」を神戸で開催できるようにし、資格取得者も随分増えました。

不思議な人生です。人生って何が起きるか分からない…。

私の漢方ライフは6年だけど、もっと知りたい、何とかしたい、元気になりたい…という思いから、「いつか漢方を伝える仕事をしたい」という思いに変化し、本格的に薬日本堂漢方スクールや本などで必死で勉強しました。

勉強量は誰にも負けないつもりです。

それぐらい、家でも電車の中でも、出勤前のカフェでもお風呂でもトイレでも、ずっと勉強していました。

あれぐらい勉強していたら、もっといい大学行けて一流企業に就職できたかなぁ…と思うけど、私の人生の選択肢は間違っていたとは思いません。

今、こうやってたくさんの生徒さんに囲まれて、私自身も楽しく漢方と薬膳を伝えることができて、本当に幸せです。

これからも多くの生徒さんたちに喜んでもらえるように、がんばっていきたいと思います。

JR西日本脱線事故は本当に悲しい事故で、ニュースを見ると今でも胸が痛みますが、私が今の仕事をする原点となった入院生活を思い出し、原点に戻ることができます。

あのときは会社ではシステム開発のWEB担当で、シスアドをしてお客様とプログラマーの間に挟まれてストレスが溜まり、企業やお店に導入するときにはスーツを着て携帯を首からぶら下げて現場に立ち会って…と大変でした。

特に居酒屋にシステムを導入したときには、夜中まで食事も摂らず立ち会って、システムエラーが出たらその場でパソコンで対応…できなかったら手作業に切り替えてひたすら頭を下げる…という、なんとも精神衛生上よろしくない日々だった…。

絶対呼吸が浅かったし、食べるものも外食とかインスタントばかりで、睡眠も不規則で、緊急時のために会社の電話を私の携帯に転送していたので、夜に呼び出しもある…。

そりゃ病気になるわ…。

でもあのときは、インスタントの「スープ春雨」や野菜ジュースが体にいいって思ってた…。

そんな人、今もいっぱいいるんだろうなぁ…。

「体にいい」とか「生薬配合」って聞くと、良いように思うけど、中医学では万人に良いものなんてなくて、症状ではなく、一人一人の症状を診ます。

つまり、「症状ではなく人を見る」ということ。

同じ頭痛でもいろいろなタイプがあります。

頭痛=○○(お薬)ではなく、自分がどのタイプの頭痛なのかを知った上で、改善策を考えないといけません。

中医学や薬膳についてちょっと興味があるな…という方は、ぜひ「健膳美食サロン」の「漢方の基礎&薬膳の基礎」セミナーを受講してみてください。

分かりやすくお話しますし、目からウロコがいっぱいです。

5/14(土)・6/4(土)・7/2(土)に開催し、9:30〜11:30の2時間で、受講料は3500円です。

受講ご希望の方は、こちらのメールフォームからお問い合わせ・ご予約ください。