実は先日、突然声が出なくなるという症状が出ました。

いわゆる「失声症」というもので、原因は過度のストレスなのですが、幸い2日目には少し声が出るようになり、漢方薬をもらってからは、ほぼ普通に声が出るようになり、復活しています。

この数ヶ月ずっとストレスが強く、感情をコントロールしたり、いろいろなものを流したりする「肝」のシステムがやられて、気の流れが悪くなり、「張って痛い」というのと、「精神的に落ち着かない」という「肝」の代表的な症状が出ていました。

そして、その「肝」が元から弱い「脾」を弱い者いじめのように攻撃したことで、食べ物から栄養分を吸収する働きが低下し、「気」や「血」を作ることができない状態が続いていました。

いくら「気」や「血」を作るものを食べても、消化吸収の工場がストップしていては、作ることができません。

しかも、きちんとした呼吸・食事・睡眠が「気」を作るのに、それもうまくできておらず、悪化するばかり。

ついに、「推し進める・温める・漏らさない」の3大お仕事をする「気」が減ってきて、気が流れない、冷える、不正出血や歯茎からの出血などの血が止まらないという症状が出てきました。

「気」は「血」を生むので、「気」が減ってしまうと、「血」を作るヘルプができません。

「潤わせる・栄養を運ぶ」働きをする「血」が減ってしまうと、あちらこちらにカサカサ症状が出てきます。

「脾」のシステムが弱ると、子供の関係にあたる「肺」にも影響が行きます。

「肝」の「流す」働きが低下しているので、物を動かしたり温めたりする「気」が滞り出し、エネルギーやパワーを持っている「気」が集まってくると、体の中に余分な「熱」を持ち出します。

「熱」は上に上に上がるので、その「熱」が「肺」まで上がって空咳となり、鼻に上がって鼻づまり、頭に上がって詰まるように痛い頭痛、めまい、目の充血、ボーッとする…などという症状が出てきます。

しかも、潤わせる仕事をする「血」が減っているので、余分な熱を取ることができません。

熱で乾燥し、喉を潤わせることができず、「気」の流れが詰まり、声が出ないという状態になりました。

そこで、「どこから調整するか」となり、本来ならストレスにやられている「肝」を何とかしようとするのですが、とにかく「脾」が弱っていて、製造工場がストップしているということと、「肝」は自分でもなんとか調整できるということで、処方されたのは「脾」の漢方薬と安神薬です。

つまり胃の不調と眠りを良くするお薬。

なぜ「声が出ない」という症状を治療するのに、胃薬と睡眠薬なのか…。

これが漢方のおもしろいところです。

食べ物からうまく栄養分を吸収して、自分の力で「気」や「血」を作り、バランスを取れる体にしていこうということが目的です。

ストレスで出ている症状を取れば、一時的にラクになりますが、同じ事を繰り返してしまうので、製造工場を復活させることから始めます。

もちろん、根本的なところから調整するので、すぐには明確な効果は出ませんが、少しずつ体がラクになってきていることは分かります。

とにかく肌の調子がぜんぜん違う…。

もともと「脾」が弱くて、特にこの時期は崩しやすいので、久々に本腰を入れて立て直そうかと思っています。

人の治療とアドバイスはするのですが、自分はどうも手を抜くもので…。

アドバイスといえば、先日も嬉しい報告がありました。

何年もPMS(月経前の不快な症状・月経前症候群)で悩んでいた方ですが、数ヶ月前に薬膳指導をさせてもらって、真面目に実践されて、今月はまったく症状が出なかったそうです。

報告を受けて、私も本当に嬉しかったです。

私の指導というよりも、彼女のがんばりの成果なんですけどね。

そして、まわりまわって「○○さん、良くなったんやってねぇ。すごく喜んでたよ」という声を聞き、「良かった、良かった」という気持ちと、「しっかりと指導できるように、気持ちを引き締めないと…」と改めて思いました。

薬膳師が体調を崩すのはどうかと思いますが、以前に比べると回復は早いですし、いろいろ経験することで、アドバイスの幅も広がるかな…とプラスに考えています。

未経験の症状だったので、すこしパニクりましたが、いろいろと助けてくれた方々、本当にありがとうございました。

ということで、飲み会に行ってきます…ははっ。