私が漢方を勉強しているということが、社内や友人たちの間で広がってきたようで、何かと相談を受けます。

大切な体のことだから、間違ったことを答えるわけにはいかないので、ちょっと不安なときは、漢方の先生に相談するようにしていますが、すでに学習済みのものや、漢方界(?)での一般常識のようなことは、答えています。

今日もメールが来ました。「毎日サブイよねぇ。もう、足とか手がキンキンに冷えてるよぉ。しかも、生理痛みがひどくって、1日に何回も○ファ○ン飲んでも効かないんよぉ。」という内容。

速攻、電話しました。

「今すぐ、○ファ○ンを止めなさい!!」と。

彼女は、ものすごい冷え性です。なのに、いつも短いスカートで、けっこう薄着。私が愛用しているババシャツもカイロも使っていなくて、超冷え冷えの状態。

しかも、お酒やコーヒーが大好き。ますます体を冷やしています。

手足も冷たいし、お腹も冷えています。しょっちゅう下痢してるし。生理痛も、冷えが原因なのは明らかなのです。

しかも弁証すると、瘀血で血虚+気虚(常に元気のない状態)。“ただでさえ元気がないのに、血が乏しい上に滞っている”から、末端は冷えるし、生理前には眠くなるし(血液が子宮に集まって、頭の血が少なくなるから)、頭痛もします。

それに、血を溜める臓器の「肝」にあるべき血が減るから、イライラもします。

友人は、「○ファ○ンって、生理痛の特効薬ちゃうの???」とびっくり。

「同じ生理痛でも、あんたの生理痛には効かないし、逆効果!!」と言うと、「なんで?なんで??なんで???どうしたらいいの????」と質問の嵐。

説明しますと…。○ファ○ンなどに入っているアスピリンというお薬成分は、鎮痛、解熱、消炎です。

「それぐらい知ってるわ。だから効くんやろ?」と少々不満げな彼女。

だから、熱があるときに飲むと効きますよね?痛みがあるときにも使いますよね?

もう分かった人も多いはず。体の炎症を取る→「体を冷やす」のです。

なので、冷えが原因の人が飲んでも、あまり効かないのは当たり前。しかも、冷えを持っている人は、胃が弱かったり、喘息持ちの人も多いです。

私は飲むと、必ず胃が痛くなるし、弱っているときには喘息が出たりしていました。

胃が弱かったり、喘息持ちの人は、その原因のほとんどは「冷え」ですから、よっぽど炎症がない限り、使わないほうがいいのです。

じゃ、どうしたらいいかというと、「とにかく温める!!」ということ。

格好なんて言ってられません。ババシャツ、ババパン、カイロを使いましょう!!あまりひどくない人は、それだけでも随分ラクになります。

カイロを貼る場所は、丹田のところ(おへその下)と腰の2ヶ所。そして、靴下を履きましょう。

できれば、指先まで行った血液を心臓に戻すポンプの役目をしている、ふくらはぎも温められる、ハイソックスがいいです。

もちろん、漢方で処方されるお薬も体を温めたり、血の流れを良くする生薬が使われます。

生理痛に○ファ○ンがダメ!というわけではなく(製造元に殺されます…)、生理痛の原因によって、対処法が違うということを知っておいてください。

あくまでも「炎症して痛いところを、一時的に和ませる」というお薬です。

でも、どうしても動けないとか、仕事ができないというときには、必需品ですよね。我慢しすぎるのもよくありません。早め早めに対処しましょう。

「ん?もしや?」というときに飲めば、けっこう効くこともあります。酷くなると、なんでも効かなくなりますからね。お薬は上手に使いましょう。

それよりも、運動をしたり、半身浴をしたり、リラックスしたり、正しい食生活をする…という、「体が喜ぶ生活」をすることが、なによりもの養生です。

ということを懇々と説明すると、「あぁ、なんか分かってきたわぁ。私も漢方飲もっかなぁ。それにしても、すごいなぁ。1家にひとりの“家庭の東洋医学”やわ!」と友人…。

またひとり、漢方の世界に引きずり込んでしまいそうです…笑。