お友だちから「私に合う漢方ってなに?のりちゃんと症状が似てるから、同じ漢方でいいんかなぁ?」と聞かれました。

「違うよ!!○○ちゃん!!漢方はね‥‥。」

と、思わず説明に力が入っちゃいます。ということで、意外と知らない方が多いようなので、今日は「どうやって漢方が処方されるか」を書きたいと思います。

(1)四診
患者さんと話しながら、四診をします。

望診全身、局所、舌、排泄物などを観察する
聞診音声、言語、呼吸、咳などを聞き、口臭、体臭、排泄物の臭いなどを嗅ぐ
問診病気を持つ本人や家族にいろいろと質問をし、自覚症状、発熱、寒熱、汗、睡眠、便通、食欲や味覚、女性の場合は生理について情報を得る
切診脈をとったり、体に触れてしこりや筋の緊張状態、皮膚の状態などを見る


(2)弁証論治
生活弁証、八綱弁証、気血水弁証、臓腑弁証で情報を分析し、「証」を見つけて、養生法や治療法を考えます。

生活弁証心、食、動、休という日常生活の四要素から状況を把握し、その問題点を導き出す
八綱弁証病気の場所、性格、病気の力などの8つの重要なパターンから病態を把握し、どのパターンかを探す
気血水弁証身体の構成要素である気血水のバランス状態から病態を把握する
臓腑弁証身体の機能系である五臓六腑の状態とその関係から病態を把握する


(3)治療法&養生法の決定
弁証論治で出た治療法を元に、生薬などの性質を十分検討し、使う薬剤を決めます。生薬と補助薬の関係なども考えて、処方します。処方が必要ではなく、養生指導だけで済む人ももちろんいます。

治療の基本は「養生」です。「一に養生、二に薬」の考えに基づいて、基本養生法を指導します。

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本来は、こんな感じで漢方薬が処方されるのです。そうでない病院や薬局もありますが‥‥。その場合は、その人に合った処方がされていない場合があるので、もちろん効果は出ません。

「漢方が効かない」と言われる理由は、このあたりにありそうです。きちんと処方できていないんですね。

それと、もうひとつ重要なことが。

漢方薬を飲んだからといって、治療は完璧ではありません。養生ができない人は、どんなにいい漢方を飲んでも効きません。

日々の生活をただし、より良い状態=バランスが取れている状態にしていくことが、健康であることの基本です。

「何か特効薬で治そう」と思うことが、そもそも間違い‥‥。病気になったり症状が出るのは、日ごろの不摂生や食生活などが原因となっていることが多いです。

遺伝や先天的なものもありますが、ほとんどが養生していないことが原因です。

でも、一般の人に何が養生かは分かりません。それを指導してくれるのが、漢方医や漢方薬局、漢方アドバイザーです。

テレビや雑誌でいいといわれたものが、万人に効果があるわけがありません。自分の体質や症状に合わせて養生したりダイエットをすると、効果が出てきます。

こういうことをずっと勉強しています。いつか、漢方アドバイザーになりたいなぁ‥‥と思いながら。