フェルメール私の大好きな美術館のひとつ、兵庫県立近代美術館に行ってきた。「オランダ絵画の黄金時代−アムステルダム国立美術館展−」を見るために。アムステルダム国立美術館の全面改装で可能となった展覧会は、日本では神戸のみ。震災復興10周年を記念して開催されたらしい。
平日の昼間だというのに、たくさんの人が来ていた。画家、都市、風景、宗教、風俗などのテーマに分かれて展示されていて、それぞれ違った画法で描かれていたのがおもしろかった。
イヤホンガイドのおかげで、17世紀の画家がどのように絵を描いていたかや、花や道具を使って物のはかなさを表現していることが分った。また、オランダがどのように発展したか、貴族がどのように過ごしたかなど分りやすく解説してくれた。
いちばん興味を持ったのは、風俗画。一見普通に見える絵は道徳的な思いが込められている。人々が描かれた場面や手法を楽しむだけではなく、その絵に秘められた謎を解くことも楽しんだそうだ。私も解説を聞きながら、当時の人々が考えたようにじっと絵を見てみた。これは、平日の昼間の特権。(*^_^*)
最後のフェルメールの「恋文」は、すばらしかった。演奏をしていた手を止めて恋文を受け取っている絵だけど、背後の絵の海に浮かぶ船は恋人たちの思いを象徴している。手前の部屋から奥の部屋を覗き込むような構図、人物に降り注ぐ光‥‥。やっぱりフェルメールはいいです!
ちなみに文化の日ということで、1日〜3日はコレクション展が無料だったので、ラッキー!何回か見ているけど、久々に見るとなかなかよかった。なかでも「
手で見る造形・杉浦隆夫」がおもしろかった。広い展示室に小さな発砲スチロールのビーズをいーーーーっぱい入れてプール状態になっていた。手で触ってみると、チョー気持ちいい!中に入ることもできたけど、さすがにそれをする勇気はなかった‥‥。入った人は、大量の発泡スチロールのビーズとともに出てきていた。ちなみに、フィッティングルームのようなものも用意され、小型クリーナーまで置いてあった。なんというサービスのよさ‥‥。