社長と歩いているとき、社長が私の同僚に向かってひと言‥‥。

「お前は花に例えると、ケイトウや!」

ケ、ケイトウ???あの「鶏」に「頭」って書いて「ケイトウ」と読む花!?世の中にはいろんな花があるのに、なんで寄りによってケイトウなんだか‥‥。
そこでちょっと「鶏頭」について調べてみた。
原産は熱帯アジアなどで、日本には万葉時代にはすでに渡来していた”古株”らしい。昔は草染めの原料としても利用されていた。
もちろん花の由来は、鶏の鶏冠に似ているから。英語でも「cocks-comb」(鶏のとさか)で、この花に対するイメージは世界共通なのかも‥‥。田舎の道ばたに咲いているものから、生け花で使われるものまでいろんな種類がある。
花言葉は「おしゃれ」や「個性」。確かに個性的だし、生け花に使われるものは、丸く咲いていてかわいい。

与謝蕪村はこのように読んでいる。
「秋風の 吹きのこしてや 鶏頭花」

ま、社長はここまで風流なことは考えずに言ったのだと思うけど‥‥。